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TIG溶接の【相互パートナー】!?           ハンドトーチ型レーザ溶接機で現場レベルをぐっとアップ!

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TIG溶接の【相互パートナー】!?           ハンドトーチ型レーザ溶接機で現場レベルをぐっとアップ!

♦注目度が増しているレーザ溶接アイテム「ハンドトーチ型レーザ溶接機」


近年、注目度が増している「レーザ溶接」。ロボットなどを駆使した生産ラインへの適用もあれば、板金業界で使われ始めているハンドトーチタイプのものまで様々な形態でレーザ溶接の需要は増えています。 特にハンドトーチタイプのレーザ溶接機は「ワンパッケージで手軽に使える」ところがあり、注目度が増しているアイテムです。
では何故、ハンドトーチタイプのレーザ溶接機が注目されているのか?大きく2つの要素があると考えています。

①レーザ溶接特有の「高品質・低歪み」が周知され、図面にも「レーザ溶接」が反映されるようになった。
②溶接作業者の人材不足から来る、次世代人材の育成が難しくなっている。

今回はその2点について、少し深堀りしつつ最後にレーザックスが販売しているハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機「OPTICEL FH」をご紹介いたします。

♦レーザ溶接が高品質なのは何故?それは高エネルギーによる『深溶込み』!

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レーザ溶接の特徴は光を針の先ほどのサイズまで集光させ、その1点に熱量を投入する高エネルギー密度の熱源であることです。そのため上図左のように「深く、細く」金属を溶かすことが出来、材料への熱影響も少なく済む為、薄板への適用や、溶接ヤケや歪みが少ない溶接を高い生産性で実現することが可能です。

逆に溶接工で良く使われているTIG溶接は「浅く、広く」金属を溶かすことが出来ます。レーザ加工は溶接部のギャップ(スキマ)に弱いというデメリットもありますが、TIG溶接ならではの幅広い溶け込みを得ることができ、ギャップのある溶接にも対応することが出来ます。

これらの特徴を実際の突合せ溶接で考えると、下の図のような違いが出ます。
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単純に溶融体積が大きいと多くの熱量が必要となり、歪みが大きくなります。レーザ溶接の場合、強度に起因する深さ方向(板厚方向)に金属を溶かすことが出来るため溶融体積が小さくなり、歪みの少ない溶接が可能となります。

さらに重ね継手の場合はレーザ溶接の特徴を見ることが出来ます。レーザの場合は片側アクセスからの貫通溶接が可能であり、施工面でも容易であり溶接未経験者でも作業しやすいメリットがあります。
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♦溶接作業者はやっぱりスゴイ(敢えて言おう、TIG職人と…)
 ワイヤの送りと熱源コントロールはまさに職人技、それゆえに時間がかかる…。

レーザ屋から見たら、やっぱり溶接作業者のスキルは凄いの一言です。溶融プールのコントロール、ワイヤを送る手先の器用さ、一定の速度でプールを動かす技術など、まさに神業ばかり。板金業界の一般的なTIG溶接作業者の場合、指示どおりの溶接を行うための最低限の技能を習得するのに1年程度、図面から必要な作業を判断でき「一人前」と認められるまでに最低でも3年はかかるといわれています。
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◆レーザ溶接はスキルのハードルが低い溶接方法

そう考えるとレーザ溶接の手軽さである「溶接条件はラクラク設定」、「ワイヤ添加の必要なし」はスキルのハードルも低く未経験者が即戦力までにはいかないまでも補足戦力として活躍することが出来ます。 今のお仕事に対し「全部をレーザ溶接に置き換える」ことは難しいかもしれませんが、「これはTIGで出来る」「これはレーザ溶接のほうがいい」のようにベテラン職人が要所を見極めながら「ベテランと若手の融合」、「若手溶接作業者の登竜門」として取り入れやすい溶接アイテムとなりつつあります。

◆レーザ加工屋 レーザックスが提供するハンドトーチ型レーザ溶接機「OPTICEL FH」
レーザックスのハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機のラインナップは全部で3種類!
加工する材料や溶接の溶け込み量でモデルを選択できます。
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■その他の特徴
✓薄板の溶接に最適
   パルス波で溶接をするため入熱をコントロールし易く溶接の歪みを低減できます。
   製品の軽量化や材料費のコスト削減といった効果も見込めます。
   リンク:教えてレーザックス!第3弾! レーザソムリエにお任せ!レーザ波長だけではない「CW」「PW」のすゝめ 

✓誰でも簡単に!
     トーチのボタンを押すだけでレーザが出射され、えんぴつで線を描くように溶接ができるため、
   初心者スタッフもすぐに溶接ができます。また、タッチパネルでレーザの加工条件の設定・登録が
   可能で、操作も簡単!初期設定でレーザの溶接条件のレシピ登録もあります。
 
✓安心の国内生産
   レーザックス本社(愛知県)で全数組付け+出荷検査をしています。安心の Made in Japan クオリティ!

✓デモ対応~導入後まで手厚いフォロー
   ご注文前のデモ対応、導入時の加工条件出し・安全講習の開催、
   導入後の保守~メンテナンスサポートまで2カ所のサービス拠点 (愛知県知立市・神奈川県横浜市)
     をベースに最善を尽くして対応させていただきます。代替機のお貸出しもご用意しております。

✓ロボットモードで半自動化
   従来の人の手による溶接はもちろんのこと、多関節ロボットや直交ステージ等の自動化設備に
   ハンドトーチを取付け、簡単に自動化ができる『ロボットモード』をオプションで追加することが
   出来ます。
   リンク:ハンドで簡単!でもロボの手も借りたい・・・OPTICEL FHシリーズにはございます。楽々切替え『二刀流』!?ロボットモードのご紹介! 


◆レーザックスはおかやまテクノロジー展2023(OTEX)に出展!
 溶接体験もできます!

レーザックスでは、11/7~8にコンベックス岡山にて開催される「おかやまテクノロジー展2023」にて
当社製ハンドトーチ型ファイバーレーザ溶接機を展示させていただきます。
溶接体験も行えるように準備しておりますのでご来場の際は、ぜひ当社ブースまで足をお運びください。
テストピースのお持込みも大歓迎です!

【ブース番号】中展示場 132番
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◆◆◆レーザックスは産業用レーザ向け光学ツールの設計・販売も行なっております。◆◆◆

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◆◆◆◆◆◆レーザックスは1個の試作・テスト加工からでもOK、ぜひご相談ください。◆◆◆


 

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