教えてレーザックス!第4弾! 何たらレーザの「何たら」ってなぁ~に?
♦増え続ける「何たら」レーザ
これまで、様々なレーザが様々な分野で活躍し、次々と新しいレーザが開発され世に出ています。長年レーザ加工を営むレーザックスもレーザの進化に伴って加工機を導入し、その技術を磨いております。そんな中、展示会やお問合せ・工場見学でお客様の対応をしていて気づいたのが・・・。「何たら」の分類がこんがらがってる説!
例えば「ファイバーレーザ」ってありますよね?この「ファイバー」って何を指すものでしょうか?ファイバーで伝送しているからでしょうか?もうひとつ!「ピコ秒レーザ」ってありますよね?この「ピコ秒」って何を指しているでしょうか。伝送方法ではないですよね。ほら、こんがらがってきましたね!?
今回はそんな「何たら」の部分を整理してスッキリして頂きましょう!
♦何たらレーザの「何たら」の正体!
先に言ってしまうと、これはレーザの様々な特徴を示しています。
これは「媒質」 「波長(色)」「パルス幅」の3分類を示している事が殆どです。それではこの分類ごとにその由来と代表とするレーザをご紹介しましょう!
◆①「何たら」=「媒体」を示すレーザ
レーザを作り出す元となる「媒体」には様々な種類があります。
簡単にまとめたものが表1になります。
この媒体からレーザをどうやって作り出すかは、別の記事でご紹介しています。ちょっと論文チックなので、ご興味ありましたら一読チャレンジしてみてください。
レーザ加工Q&A Q1-3レーザ光はどのようにして作られるのでしょうか。 |
媒質種類を見ると、「何たらレーザ」の「何たら」の部分が聞き覚えのあるものがチラホラあるはずです。ファイバーレーザの「ファイバー」も媒質の事を示していたのです!
♦②「何たら」=「波長」を示すレーザ
波長帯によって光を吸収する素材が違ってきたり、同じ素材でも波長によって吸収度合いが違ったりするので、加工性に大きく関わってきます。
最近よく耳にする銅素材の吸収が良いとされる「ブルーレーザ」も「何たら」の部分で「波長(色)」を示しているのです!ここでお気づきでしょうか。そう、ファイバーレーザ等も表の中に含まれていますね。この場合「赤外線レーザー」と言うのが正しいのですが、同じ波長帯に何種類もよく聞くレーザがおりますので、この場合は①の媒質ですみ分けて称しているわけです。
弊社でも波長の特質を活かしたレーザ加工技術をもっておりますので、是非こちらの記事もご覧ください!
【4月より稼働!】レーザックスでレーザハイブリッド溶接(ブルーレーザ+IRファイバーレーザ)が実験できます! | 様々な業界で実用化されています! 接着剤が要らない接合技術!レーザ樹脂溶着のご紹介 | ||
青と赤外の共同作業!?ブルーとIRのハイブリッドを検証してみた! |
◆③「何たら」=「パルス幅」を示すレーザ
レーザの発振方法の一つである「パルス発振」。そのパラメータの一つとして、「一回のパルス照射で何秒間レーザを出すか」の設定値である「パルス幅」があります。このパルス幅をとても短い秒数でコントロールできるのが、これも近年よく耳にする「短パルスレーザ」です。その短パルス度合いを強調して「何たら」の部分に「ナノ秒」「ピコ秒」「フェムト秒」を入れて称しているわけです。これは短いパルスの能力値を示しているものなので、本当はレーザの種類としては波長・媒質でさらに分類されます。
「ナノ秒ファイバーレーザ」「ピコ秒半導体レーザ」等「何たら」の重ね掛けですね!
弊社も短パルスレーザのひとつ「ナノ秒レーザ」を導入致しまして、日々レーザ微細加工技術のお仕事やPRの為に技術を磨いております!どんな事ができるのか気になった方は是非下記の記事を御覧ください! |
難加工素材に可能性を!ものづくりに革新を!ナノ秒で挑み続けるレーザ工匠技術のご紹介 | 打って付ける!?掘って滑らす!?レーザ工匠の技紹介!! |