レーザ溶接の特徴

レーザは波が揃っていて指向性が強い光なので、レンズ等で集光すると非常に小さく絞れます。小さく絞ったところにエネルギーを集中させるので、熱を掛ける面積が少なくて済み、溶接速度が速いです。そのため変形が少なくなり、高品位で高精度な溶接が可能です。また、アークとのハイブリッド溶接では両方の相乗効果で得られる魅力があります。
自動車部品の溶接ではボディー鋼板やギアのほか、電子基板やセンサー類にも適用されています。発電用蒸気タービン翼では耐熱合金の肉盛溶接が行われています。金属以外では熱可塑性樹脂の溶着があり、自動車部品や医療機器で使われています。接着剤を使わないので樹脂材料本来の強度が保たれます。漏れ試験のためのリークチェック、ビード形状や金属組織をみる断面観察、割れをみるカラーチェック、強度をみる引張試験など品質確認も行います。また、レーザを補足する熱源としてTIG溶接機も保有しております。