レーザの当て方
メルトラン

メルトランは、母材に直接レーザを照射して走行することを言い、 溶融部の溶込み深さや、ビード断面形状を確認することができます。
■熱伝導型とキーホール型
レーザの溶け込み形状を確認するために、金属などの板材に対してレーザを照射しながら一定速度で走らせます。レーザ溶接は、材料の加熱形態によって熱伝導型とキーホール型に分けられます。パワー密度が低いときは、表面に吸収されたレーザエネルギーは熱伝導によって広がります。一般的に、薄板溶接では熱伝導型の溶接となります。
これに対して厚板溶接ではキーホールを形成することによって、1パスで溶接することができます。パワー密度が高いと材料の蒸発が激しくなり、金属蒸気が飛び 出す反動力によって、金属表面に凹みが生じます。このような反動力を蒸発反跳力、深い凹みをキーホールと呼んでいます。キーホールを通じて材料内部は直接加熱されるので、ビードの断面は熱伝導型に比べて、幅が狭く深くなります。出力と速度の調整により、溶込み深さを制御します。
レーザックスの溶接機は10Wから10kWまで、様々なビード形状が確認出来ます。