レーザの当て方
レーザクリーニング
Nd:YAGレーザとCO2レーザを用いたクリーニング用レーザがあります。 これらのレーザの共通点は、3つあります。
①金属に対して反射しやすい波長であること
主に金属材料上の汚れや塗膜除去ができます。これらは金属よりもレーザを吸収しやすいので、照射するとすぐに飛んだり蒸発しますが、金属材料が表に現れるとレーザが反射するので、表面に熱によるダメージを与えません。
②パルス発振レーザであること
汚れや塗膜を一瞬にして飛ばしたり、蒸発することができるように、ピークパワーが高いパルス発振レーザを用いています。パルス幅は、ナノ秒からマイクロ秒程度の非常に短いタイプです。
③大面積照射に適していること
クリーニングでは大面積照射が求められます。そのため、Nd:YAGレーザタイプ(Clean LASERSYSTEME社)では、集光したビームを左右に高速で走査(スキャン)して広い幅を一度に照射できるようにしています。また、CO2レーザタイプ(SLCR社)ではもともと25mm角で出る大面積ビームを、25×5mm程度に絞っています。(現在はSLCR社の試験加工には対応しておりません)